天然パーマです。

IVS CTO Night&Day 2016春 に行ってきた #ctonight

「行ってきた」と言っても、いまだ開催された宮崎市内にいますが... 血迷って中途半端な時間の飛行機を取ってしまい空き時間が出来たので、それを利用して「鉄は熱いうちに」昨日まで開催されていた「IVS CTO Night&Day 2016 Spring」のことについて書きます。

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IVS CTO Night&Dayとは?

そもそもこの「IVS CTO Night&Day」というのは、「CTO」という冠が付いていること、参加に関して「招待制」であることや、トピックによっては「オフレコ」な話が出てくるなどの性質上「なんだかよく分からない」イベント感満載かもしれないですw 僕は第1回から参加しているのですが、正直最初招待された時も、Webサイトを見ても情報量が少ないしそんな感想でした。なんで、僕なりにちゃんと解説します。

元々、インターネット業界やスタートアップ企業の経営者向けのイベントとして「IVS=Infinity Ventures Summit」というイベントがありましてー、いわゆるCEOや会社の代表の人達が参加する規模のデカいモノなんですが、ようはそれの「CTO版をやったらどや!」としてCTO Night&Dayが発足したようです。なのでIVSが開催される会場に併設されてCTO向けのイベントが行われているのです。と言ってもイベントの期間中、本体である「IVS」と「CTO Night&Day」の交わりはほっとんどなく、IVSのLaunch Padと言われる一部のイベントのみCTO側が参加出来るだけです。大人の事情でIVS本体の方 が豪華な演出らしく、CTO Night&Day参加者が本体の方へ忍び込んで、置いてあるお菓子でも食べようものなら超絶怒られてそれどころじゃないらしいですw それも加えて参加者が経営者か、CTOもしくはCTO相当の方という差で2つのイベントの性質を比べると雰囲気とかだいぶ違うみたい。

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さて、このCTOイベント、正式名称には「powered by AWS」という接尾語がついておりまして「AWS=Amazon Web Service」さんがいろんな意味で頑張ってくれて開催されています。ボケての運用とかで普段から割りとヘビーにAWSを使っていると、Amazon JapanのAWS担当の技術や営業の方がサポートでついてくれるんですが、そうした見慣れた面々の方々が、今回のイベントでもスタッフとして忙しそうに企画や準備にはじまり仕切りまでやってました。CTO Night&Dayは前夜祭的なパーティを含めると合計3日間、参加者人数は100人規模で行われるそれなりに「大変な」イベントなので、それを自分達で泥臭く開催してくれているのは非常に好感が持てて、ありがたいです!この記事はこうしたAWSの方々に感謝する意味でも書いていたりしますw

セッション

Day0、Day1、Day2とあるうちの後半2日間は「セッション」が用意されています。以下の種類にだいたい分別出来るのではないでしょうか。

  • ゲストトーク
  • 参加者の方々によるピッチ的なトーク
  • アンカンファレンス
  • トークセッション
  • CEOが登壇する特別セッション
  • コーヒーブレイク

ゲストトークはCTOの中でもテーマとなるトピックに相応しい方が登壇し、時にはオフレコも挟んだトークが聴けます。例えば、前回京都で開催された時は「海外展開」的なテーマだったっぽくて、個人的には同じように「B to C」をやってるメルカリのsotarokやスマニューのかいせいさんのグローバル化のチャレンジや苦労話が面白かった。今回は「元CTO」がテーマだったので、先日まで楽天のCTOだった安武さんや現Supershipで元nanapiのwadapがトークしていました。

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2人〜3人のゲストが椅子に座りながら、ざっくばらんに行うトークセッションは、質問などもしやすく雰囲気が良いです。昨日は元CTO代表としてmixiを立ち上げたバタラさんが安武さんと話すセッションになりました。バタラさんが当時を振り返って「モッドパール」って言ってたのが個人的にツボでした。

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アンカンファレンスでは事前のアンケートでピックアップされたテーマに基づき、チーム分けされ、その議題について話し合い、結果を短い時間で発表します。例えば、

  • 経営者としてのCTOの役割
  • 技術的負債の返し方
  • 会社のブランディング
  • マネージメントについて
  • 採用
  • CTOの憂鬱ポイント=YPいくつ?

などなどがテーマです。会社の規模感や目指す方向、各自の役割によってそれぞれ視点が異なる中、まとめていくのは結構難しいのですが、色んな会社や組織があってみんな試行錯誤していることが分かっていいです。

一番最後のセッションには毎回、CTOじゃない経営者の人が登壇して違う視点を得られます。今回はあの「皆さんがお世話になっている」であろうDMMを立ち上げた亀山会長でした。参加者全員がそう思っていたかもしれないってくらい「あの人の真似は出来ない」なって感じでしたw いやーベースがモノづくりなCTOとああいう、お金稼ぎに特化した方は考え方が違う。それも別段いやらしくなく言うので、真似は出来ないかもだけど、楽しい時間を過ごせました。

3日間連チャンパーティ

夜は美味しい食事と共に、パーティです。3日連続で続きます。セッションも密度の濃いものなので、パーティでまた色んな方と交流するのは正直疲れます。が、もちろん楽しいです。

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皆勤賞の僕の感想としては、参加者の傾向が影響しているのか、プログラムがいいのか、なんなのかよくわかりませんが、回を重ねるごとに「雰囲気が良くなっている」と感じました。パーティなのでコミュ力が試され、時には「ぼっち」という状況になりかねませんが、まぁ全体的にそんなことはなく、ワイワイ楽しく交流出来る。その割合が高くなっている感はあります。

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印象的な事柄

僕のケースだと、会社やチームの規模も小さく、かつ方針としてスケールせずに「パートナーシップでサービスを大きくする」という変わった方針をとっているので、ぶっちゃけ上場を目指しているような成長企業の方と思考のズレがあります。これはこれで、一見話が合わなくて辛い感もあります。とはいえ、やり方の一つとして参考にもなるし、最近自分は技術顧問として他社も見ているので、吸収出来るようになってきました。

だんだん分かってきたのはエンジニア一人の会社のCTOから、1000人超えなCTOがいる中で、頑張っているところの本質は変わらないんだなーってことです。去年、クックパッドのセコンさん、はてな田中さん、GREE藤本さんのトークセッションでそれを強く感じました。

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まぁ詳細はあえて書きませんが、何が起こったかと言うと、みんな過去の技術的な過ちを持っていて、それについて全員謝っていたんですよねw 「こんなものつくってごめんなさい」とか「これ導入してごめんなさい」とかw そういう経験は当然僕もあることで、規模の差は関係なく抱く心理で、過ちをキチンと認めることが大事なんだなーって思いました。

まとめ

ということで、IVS CTO Night & Day 2016 Spring powered by AWSに行ってきました。このイベントは今後も半年に一回のペースで行われる可能性が高く、次回は冬となっています。CTOという肩書がついてなくても「CTO相当」ならばOK!招待制なんですが、おそらく次回開催される場合、僕が招待することが可能なので「行きたい!」という方はお声がけください。というか何人か呼んだら面白そうって人がいるので招待しますw

最後にイベントを支えてくれたAWSの方々、ありがとうございます!