僕がひとり語りしているPodcast「wada.fm」の前回のエピソードでも話したんだけども、プレゼンテーションのスライドをどうつくるか?みたいな話。
ちょいと最近とある方に
ゆっけさん(彼は僕のことをこう呼ぶ)のプレゼン資料いいよね〜
と褒められ、結果彼の会社のプレゼン資料的なのをつくるアドバイスをすることになった。まぁ確かに大抵プレゼンでつかうスライドは時間が許す限り、分かりやすく楽しいものにしようと心がけているのでそう言ってもらえて嬉しかったので調子に乗りつつ「自分がどうやってプレゼンの資料をつくっているか?」をまとめつつあります。本エントリーではその一環も兼ねて記事にします。
プレゼンの前提
スライドをつくる際にどのようなプレゼンの場で発表するための資料なのか?を把握しておくことは僕にとって重要です。まずどのツールを使って、どんなスライドを何枚用意しなくてはいけないかが決まってくるからで、それが定まらないと書き始めるモチベーションが生まれない。例えば、
- それが勉強会なのか?カンファレンスと呼ばれる規模のものなのか?それともセミナーなのか?
- 参加者もしくは聴講者の人数は?
- その人達の属性はどんなもの?
- 発表時間は何分か?
- 場所はどんなところか?
- テーマに縛りがあるかどうか?
あたりを発表する会合の主催者などに問い合わせて、プレゼンのための前提条件を確定する作業をよくしています。
上記の事柄がハッキリすると経験上、自分が壇上で喋っている姿が想像出来るので後ほど紹介するストーリーテリングしていくことが出来ることになります。
スライド作成ツール
こうした発表する場の前提条件をクリアにした後は、何を使ってスライドをつくるか?といったツールを確定させます。といっても僕が使っているスライドツールは2つのみ。
- Keynote
- reveal.js + Markdown
reveal.jsという名前が聞き慣れない方もいるかと思いますが、HTMLベースのプレゼンテーションツールで、ブラウザでスライドを表示させるとJavaScriptを使ったエフェクトでクールな描画をしてくれます。reveal.js自体のオフィシャルな紹介サイトもこのスライドで構成されているのでどんな見た目になるか?を確認出来ます。
reveal.jsはMarkdownフォーマットでスライドの中身を記述出来るのがよくて、Keynoteと比べるとテキストベースのページを素早く作成したり、プログラミングコードを掲載するのに向いています。ただ、画像を載せたい時に微調整が難しいという課題があったりします。一方Keynoteで作成した場合、画像の細かい位置調整などは楽だし、PDFに「キレイに」書き出しが出来る=SlideShareやSpeaker Deckなどのスライド共有サイトでのシェアが容易ということもあって「後ほど見てもらう」ためにはコチラ、Keynoteの方が向いていたりします。
このようにツールによって振り不向きがあるので、プレゼンの前提条件に合わせ、
- サクッとスライドをつくりたい場合やコードがたくさん出てくる時はreveal.js
- 気合入れて、かつ後からリファレンスしてもらいたいような時はKeynote
というように使わけています。
構成する手順
さてツールが決まったらいよいよスライドを書き始めたいわけですが、その前にどんな構成にするかを考えて一旦寝かせます。その間には具体的にこんなことを考えます。
- 話したいこと、分かってもらいたいことは何か?
- プレゼンのオチをどこに持っていくか?
- どういう順番で話していくか?
- 書くスライドページのタイトルは何か?
大抵の場合、プレゼンの発表時間は「思っているよりも」短い場合が多いという感覚があります。なので、言いたいことを一つだけ決めてそれをオチとしてどうまとめるか?に注力して流れを妄想するしておくと書き出しがスムーズになったりしますね。
ジョブス流とパワポ式の中間を狙う
Appleの製品発表会のプレゼンテーションは素晴らしいのですが、アレ真似するの相当大変です。TEDでのプレゼンにも通ずるところがありますが、いわゆる「ジョブス流」のプレゼンは、スライドにはイメージや一言コピーだけ、あとは身振り手振りで聴衆を惹きつけるという手法です。カッコいいしウマくいけばウケはいいんだけれども... 綿密な練習が必要になって来ますし、スピーチの内容を予めつくらないと難しそうです。しかも後ほどそこで使ったスライドを見てもイメージが多いので「なんのこっちゃ」になりそうです。
一方で日本古来の習わし的なパワポを使った箇条書きの資料があります。昨今では「よろしくない」とされているのですが、一方では後ほど資料だけ見て「振り返るため」のものとしては機能しそうです。が、やはり、文字が多くてそれを読み上げるだけのプレゼンは退屈でしょう。
そこで個人的には「ジョブス流とパワポ式の中間あたり」を狙ったスライドをつくろうとしています。いいとこ取りしようって魂胆です。
- ジョブス流からは大きな画像を見せたり、キャッチコピーでインパクトを与える点
- パワポ式からはその場にいなくともスライドを見るだけで内容がなんとなく分かる点
このようなハイブリット型を取ることによって、印象に残るプレゼンを練習をそれほどせずにも出来て、後からスライドを共有するだけで拡散して「こんな発表したんだ」と見てもらえるということを目指しています。ちなみに、その例として直近で僕がいちお、それを心がけてつくったスライドを掲載しておきます。多少、高橋メソッドも入ってますね。
ストーリーテリングとコピー
発表をする経験を踏んでこそだんだんスライドづくりがうまくなって来たり、コツがつかめる部分が多分にありそうです。その際に
- 分かってもらえるお話をつくる力=ストーリーテリング
- インパクトのある言葉を生み出す力=コピーライティング
この2つの能力って大事になってくると思っているので、今後も意識して伸ばしていきたいと思います。
まとめ
以上、プレゼンのスライドというテーマで、前提条件をまずピックアップすること、ツールの件、構成を考えるための諸要素、「ジョブスvsゲイツ」的な何かのいいとこどりをしようとしている、などを紹介しました。具体的にページをどういう風につくるかという実装寄りの話とかもまだあるのですが、今日はこのあたりで!
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