スペインのグラナダで行われた「YAPC::EU 2015」に行ってきました!
In English:
I'll write an article of YAPC::EU 2015 in Japanese as below. In fact, I think I can write in English. But, writing the article in English will take a lot of time :( It's slow ! We need SPEED! To make it fast, I decided to use only Japanese :)
ってか実のところ... 次のフライトの都合上「後夜祭的位置づけのハッカソン」にまだいたりします。が...
As Daisuke Maki (lestrrat) put in his talk, YAPC ain't over till you blog about it. So please do so till the memories are fresh.
from YAPC::EU organizers
とのことで「Blogを書くまでがYAPC!」が全世界規模で「伝わりつつある」ことですし「我々は日本人ですし」素早くサクッとこのYAPC::EU 2015を終わらせましょう。
YAPC::EUに行くということ
2013年にアメリカのテキサスで開催されたYAPC::NA 2013に引き続き、2回目の海外カンファレンス参加となります。日本にいるとYAPCは「東京で開かれるPerlの冠がついてるけどなんでもありのオモシロテクニカルイベント」という印象ですが、それは「YAPC::Asia Tokyo」だからであって「我々にとっての」Yet Another なYAPCは全世界にたくさんあります。そのヨーロッパ版であるのが今回訪れている「YAPC::EU」となります。これまで、もしくはここ最近のYAPC::Asiaと比べると、ほぼ100%Perlに関わる話が交わされるのが特徴と言えるでしょう。まぁ、Perlのカンファレンスだから当然ですね。日本が(悪い意味ではなく)異常です!特にヨーロッパの人が多いのですが、国を超えていろんなところからの参加者がいるのもポイントです。
僕は一昨年のYAPC::NAで非常にエキサイティングな経験をしたので、今年こそは!と初めてのヨーロッパ渡航を経験する意味も含め、トークに応募し、めでたく採択されたので行って来たという次第。
全体的な感想
会期中はスピーカーによる20分もしくは50分のトークを聴いたり、長めに用意されているBreak Timeを利用して交流する、もしくはConference Dinnerを楽しむといった内容になりました。
テクニカルな話題としては、Perl6来てる〜!と感じる場面が多分にありました。まぁ、海外YAPCはPerl言語自体の話題が非常にリッチで、2013年のYAPC::NAのころから騒がれています。が、今年はLarryがクリスマスにリリースする意気込み、だからでしょうか、2年前より現実的な話を聴けました。
期待しましょう。
また、Webの話題は日本と比べて少なめですが、Dancer2がPlackを使う実装になっていることも加味して、Plack/PSGIはだいぶ普及しているみたいです。2年前にアメリカで「Starmanをバックエンドのサーバに使ってReverse Proxyのフロントしてnginxを使うんだ」って事を話したら「ポカーン」とされた状況とは違います。共通の話題がより増えたとも言えるのでこれは楽しいことです。
蛇足ですが、上記したDancer2の作者であるSawyerXなどを除き、ほとんどの海外の方々のプレゼンテーション力は「日本人のそれと比べると」それほど高くはありません。ってか日本人プレゼンウマいです。「英語をしゃべる」という言語の問題を除けば、普段日常的にイベントで発表している日本人のエンジニアの方々はプレゼン巧者であると言えるでしょう。
ジャパニーズ
そんなジャパニーズなPerl Mongersが今回は8人だっけな... 大量にYAPC::EUに参加しました。miyagawaさん、牧さんは英語がネイティブレベル、海外での発表経験も多数、僕がYAPC::NAで一度だけ経験済み、そして、その他のメンツは海外カンファレンス初参加です。しかも全員スピーカー! 一度体験したから先輩面をするわけではありませんが、彼らがどのように伝え、聴講者はどのようなリアクションをするのか?が気になってしまいます。
papixの場合。僕は彼に「パワハラ」をしてしまいました。しかし、それは彼にとってよい経験だったようです。
あいつは「Perl入学式」というボランティアベースのPerlトレーニングを開催する先生なのですが、そこでの経験を話したい模様。ただ、準備段階を覗いてみると、スライド作成のために自動翻訳を使って、いかにも難しい単語を、間違って使うという、だいぶダメな感じになっている。怪しいなと思い「おまえ、話す練習してる?」って聞くと曖昧な答えが返ってくる。
なので、その場でスマホのストップウォッチを起動し
今から時間測るから、本番さながらに、俺へ向かって話してみて。今からだから!
とパワハラをしたのです。僕は、緊張している彼の英語を耳にし「内容には」感嘆しつつ、じっと黙って準備が出来ている途中までの話を聴きました。前回の経験上、とにかく時間を気にしつつ、話す練習を何度もすることが非常に大切だと実感したので、そのキッカケをつくろうとしたのです。
直前の牧さんによる英語添削も入り、いよいよpapixの発表。うん、すごくいい話でした。最後は拍手が鳴り止まないじゃないか!ってぐらいの会場の温かさ。質問の時間にはこんなことも言われる始末...
これは質問じゃないんだ。素晴らしいトークだったよ。僕も戻ったら同じようなこと(Perl初心者向けへのワークショップ)を試してみるよ
このようにpapixのみならず皆はアットホームに接してくれた。
まぁ、日本人トップバッターウズラさんのオモシロ発表の中で
ウィーアージャパニーズ!
ジャパニーズはとにかく「速い」のが好きだぜ!
ってことを強烈に植え付けられたのも良かったですね。
僕の発表
僕は自分でつくった App::revealup
というモジュールが海外でもそこそこ使っている人がいたので、
Local server based Web Application - such as the Slides-App will be used in this talk!
と題したトークをしてきました。いやー楽しかった!僕ほんと自分が話せる範囲の簡単な英語でしか喋らなかったけれど、海外での発表はハラハラドキドキしつつほんとに楽しい。
時間がなくてデモが出来なかったんだけど、質疑応答の時間に
質問はないけど、デモを見せてくれ!
と言われて嬉しかったなぁ〜 App::revealup
を使ってるって人も何人かいたし。ってことで僕のスライドはこちら。
まとめ
普段、自分が置かれている環境とその時感じていること。そしてスペインのグラナダまで来て感じること。この2つの差とは?また、ここに来ている人たちが取る反応はどのようなものか?それらをPerlという共通の言語をハブとして知れるのはとても興奮する。
来年、JPAが主催するどでかいYAPC::Asiaは確実に無いはず。とはいえ、YAPC::EUとYAPC::NAは少なくとも開催される。もちろん、ロシアとかブラジルでのYAPCもあるし。次もまたどこかのYAPCへ行こうと思うのであった。はっはっは。
アルハンブラ
アルハンブラ宮殿マジよかった。しばらく住みたい。