天然パーマです。

7つの習慣の実践で人生が変わった

大学院の頃のとある半年間、講義には出席するがプロジェクト活動は特にしなくて よいという「半」休学期間があった。時間はたっぷりあったのだけれど、 僕の今までの性格だとつい怠惰な生活になりかねないと思っていた。 その時にとある本と出会った。自己啓発に少しでも興味のある人ならば知っているだろう 「7つの習慣」の実践本「人生は手帳で変わる - 3週間実践ワークブック」という書籍だ。 タイトル通り毎日少しずつ読んでそこに書かれているちょっとした実践を行うことで、 人生が変わるよ、と提案している。 実はこれ、著者達の発売するフランクリンプランナーを買わせるための宣伝本も兼ねているのだが、 その件については後述する。

人生は手帳で変わる 3週間実践ワークブック
フランクリン・コヴィー・ジャパン
キングベアー出版
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3週間のワークショップを、だまされたと思って僕もやってみた。 本に書かれている質問には素直に答え、本に直接書いていくことでだんだんと根本の考え方である 「7つの習慣」も理解しつつやりたいこと、やるべきこと、 そのための時間管理について考えるようになった。

読み終わってすぐに作成したのは毎日の時間管理をするための「デイリーシート」と、 僕が個人的に呼んでいるものだ。 ワークショップでやったことを常に意識しつつこのデイリーシートを使うことで、 僕の人生が変わった。

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毎日決まった時間に起き、1時間の読書をし、目的のための研究や勉強もこなす。 部屋は綺麗にして、興味のあったハーブの栽培や、お香について調べたりもした。 人間関係も良好だった。

この手法は社会人であれば自由に時間が使えるフリーランスや独立した方にもっとも有効な気もするが、 会社員の方であっても十分活用できるかもしれない。 では、この人生を変えた「7つの習慣」の考え方のうち重要な点と、 僕なりの実践方法を紹介していこう。

第二領域を大切にする

7つの習慣は文字通り人生が変わるような習慣について7個ピックアップしているものだが、 中でも反響が多くて注目されているが第3の習慣「重要事項を優先する」である。 限られた時間の中で僕たちがやること=時間の領域には4つの種類があるという。 それは「重要か重要でないか」「緊急か緊急でないか」の2軸によってマトリックスになる。 以下がその4つである。

  • 第1領域「緊急でかつ重要」
  • 第2領域「緊急でないが重要」
  • 第3領域「緊急だが重要でない」
  • 第4領域「緊急でもなければ重要でない」

著者のコヴィー氏らはこの中でも「第2領域」つまり「緊急でないが重要」 を大切にしなさいと言っている。 確かに日々の生活ではどうしても「緊急度」でプライオリティを決めかねない。 突然かかってきた電話や今さきほど来たメール対応に追われてしまう。 すると、目標を定めて毎日少しずつやるぞと決めた重要なこと、 つまり第2領域に値する時間を確保することができずについついその目標も忘れ去ってしまう。

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この時間のマトリックスを頭の中に描き、 第2領域というのを意識することが僕のワークショップで学んだ一番大きな点だ。

人には複数の役割がある

第2領域の時間を考えた時に、自分に存在する複数の役割を意識すると様々にやりたいことが浮かぶ。 例えば、僕はとある小さな会社の「社長」という役割を持っていて、 かつ「エンジニア」でもある。また、父親と母親にとっての「息子」であり、 出会う人によっては「友達」や「先輩」「後輩」という役割を持つ。 それぞれの役割において自分がどうありたいかを考えることでバランスの取れた人間関係を 築くことができる。

刃を研ぐ

ワークショップの本に木こりの話が出てくる。 たくさん仕事が舞い込んできて、喜んで毎日木を切るんだけど、いつの間にか切れなくなっていた。 それは刃を研ぐことを忘れていたからだ、というものだ。

僕も日々、刃を研ぐことを忘れずにいたい。 上記で役割のことに書いたが、それが明確になったとするならば、 おのおのの役割ごとに刃を研ぐための努力を毎日少しずつ行うといいだろう。 例えば、僕は最近メルマガの発行をはじめたから「メルマガ発行者」という役割が 新しく追加された。メルマガってのは結構長い文章を書かなくてはいけないし、 知見も必要になってくる。刃を研ぐために文章術の読書をしたり、 多くのニュースを読む時間を確保するようにした。

こうした刃を研ぐ活動は第2領域の時間に他ならない。

1週間で予定を立てる

中長期的な目標も重要だけれども、1週間という単位はちょうどよく効果的な気がしている。 スケジュールが長すぎると「今何をすればいいのか」に落とし込まれない、 1日だと逆に短すぎて俯瞰したくなる。 1週間で予定を立てれば、「今何をすればいいか」が明確に分かり、 かつある程度大局的に見ることができて、「今日はできないけど、あさってやろう」と融通が利く。

デイリーシート

ここまで考えたら、いよいよ時間管理の実践についてである。 「人生は手帳で変わる - 3週間実践ワークブック」の最後にはフランクリン・プランナーなる 手帳を買うことを催促されるがこれが結構高い。 また、僕の場合だと家で作業することが多いことから、 とくに持ち歩く必要が無く、手帳である必要も無かった。 そこで、イラストレータを使ってA4サイズの自分なりの「デイリーシート」 なるものを作って使っている。 デイリーシートと呼んではいるが、1週間分のスケジュールを記載できる。

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デイリーシートの使い方だが、まず1日のはじめ、朝に書くのが原則だ。 書きやすいところから時間を埋めていく。 例えば、「朝食/昼食を食べる」「歯医者に行く」「打ち合わせに行く」「移動する」 という時間は必須なのでとりあえず埋める。もちろん上記した「緊急だけど重要じゃないこと」 に時間を費やす必要なあまりないかもしれない。

すると、視覚的に「空いている時間」が浮き彫りになる。 次に今日やるべき作業をなるべく細かく記載したり、「刃を研ぐ」時間も書く。 そして全ての時間、何をやるか必ず埋める。 ちなみに僕は「刃を研ぐ」に値する読書の時間を必ず朝食後に30分から1時間確保している。 寝起きがいい方なので、朝のリフレッシュされた頭で刃を研ぐ作業をすると効果が高い気がするからだ。

このデイリーシートのいいところは毎朝のちょっとした作業だけで、 前日のことも振り返りつつ書くことができるので、 だんだんと自分の時間の使い方についての理解が高まる点だ。 決してデイリーシートに書いたことを必ずしも行わなくてはいけないわけではない。 ただ、次の日の朝に翌日のことを思い出して、「あー昨日はこれできなかったなー」 とちょっとした反省をすればよい。自分のやれるべき範囲、能力などがわかるのでそれによって、 再び計画の仕方を変えればよい。 現に僕も読書の時間を状況によって変更したりしている。

その効能

デイリーシートを数ヶ月以上実践していると、バランスのとれた生活のリズムがかなり出てくる。 7つの習慣では「予防的な活動」が大事だと述べているが、 その通りで、何事も遅刻がちだったのが正確な時間で約束場所に着くことができたり、 急な仕事にも臨機応変に対応することができるようになったりした。

また、デイリーシートがたまたま無いという状況でもノートなどを使い瞬間的な予定をぱっと、 立てることも容易になる。その際にはB6のリーガルパッドがかなりカチっとはまってよい。

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つまり決してフランクリン・プランナーを使う必要もないし、 さらに言えば7つの習慣のうち自分が気になったところを ピックアップして実践していけばいいと言うことだ。

まとめ

以上、「7つの習慣」や実践本「人生は手帳で変わる - 3週間ワークブック」を参考にしつつ、 僕なりに人生を変えた時間管理のやり方、というか考え方を紹介してきた。人それぞれのやり方があるが、一つ思うのは、僕がそうであったようにある程度「だまされたと思って」やってみることはアリかなぁと。 そして、「やり方」は成長具合や状況によって自分の中でアップデートしなくてはいけないとも考えていて、 今現在もそれを模索している最中である。



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