昨日開催された Shibuya.pm tech talk 第9回、通称「XS Nite」に行って来ました。 XS とは、それぞれいろいろな定義がありますが、わかりやすいので hirose さんの発表から引用すると、
PerlとCをつなぐための言語&インタフェース
のことです。今回、ひったすら XS をテーマにしているわけで Perl 勉強会といいつつも、C のコードばかり出てきましたw XS モジュールは使うことこそありますが、「XS のモジュールを自分で書く」というのはやはり C 言語や Perl の内部構造に対する知識が必要になり(そうで)、難解なイメージがあります。 てなわけで、発表を聞く前は難しくてついていけないんじゃないか、そして眠くなるんじゃないかと危惧していたものの、全くそうはならず、とっても楽しく発表を聞けました。
メイントーク前半、hiroseさんの「はじめてのXS - ハマりどころはココだ」、 dmakiさんの「Perl 5 internals の世界にようこそ」がすごくわかりやすくて、自分で実装できるかはともかく、 普段意識していなかった Perl の内部構造について興味がわきましたね。
面白かったのは、メイントーク後半「若手の部」。 藤吾郎さんの「Inside Ruby.pm」と先日のYAPC::AsiaでもLTされていた wakapon さんの「Perl Machine」の発表です。ようは俺の認識で超まとめすると、Perl で Ruby ライクなシンタックスでコードかけちゃうよ、Lisp Machine のように Perl のみで OS を含んだ環境を作るよというチャレンジです。二人とも学生さんらしく、「世の中には若い変態がいるなー。素晴らしい!」と感心しました。
miyagawa さんが Twitter で
きのうの Shibuya.XS のプログラムを考えたやつ(=takesakoさん) は天才!まともなXS講座から若手のハック、邪悪なネタまでいい具合のフローだったです
と書いてますが、ほんとその通りだったと思います。テーマを絞ったことにより、全体としてまとまりが出たということですかね。
蛇足ですが、改めてこれほどのクオリティの高い発表を、お金を払わずとも聞けるというのはすごいことだと思います。発表者の皆さん、会場を貸してくれたIIJの方々、そして takesako さん、ありがとうございました!