今でこそ、「お気に入りのビデオをiPod nanoに入れて持ち歩いて電車の中とかで見るのいいよ!」と言っている俺だが、iPod というものを手に入れたのは半年ほど前とつい最近である。 なんとなくiPodのお洒落なイメージが好かないという抵抗があったことと、自分では「音楽やビデオを持ち歩く」という行為は必要ないように思えて購入は控えていた。ところがどうだろう。実際使ってみると、いまやそいつは無くては外出できないようになってしまった。そんなiPodをつくった男「スティーブ・ジョブズ」の新書を親父が持っていたので拝借し、読んでみた。
iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス
内容が薄いという評判のようであるが、これはいい意味で薄いとも捉えることができる本。 ようは1時間やそこらで読了でき、アップル及びスティーブジョブズのすごさがある程度把握できるので、 手っ取り早く済ませたい人にはオススメ。 では、スティーブジョブズ率いるアップルのすごさとはなんであろう。 それは、俺が体験したように、消費者がそれが存在する前には欲しいと考えていなかったものを、新規に作り上げ提供することにより、新しい価値を生むことだと思う。それに関してジョブズはこう述べている。
「ユーザー調査を通じて製品をデザインしていくことには、大きな困難が伴う。たいていの場合、消費者は、具体的な形にして見せてもらうまで、自分でも何が欲しいのかわからないものだからだ。」
しかし、彼はビジョンベースのプロダクト開発によりそれを実現する。 これはイノベーションとも言われ、商品やサービスを作るうえで非常に重要な要素だと考えている。 ゆえに、その片鱗がジョブズのインタビューなどを加えて簡単に知ることができる本書を読むことは面白い体験であった。次はもう少しヘビーなジョブズに関する本も読んでみたい。
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