毎年この時期になると恐怖を覚える。 何故かというと、それを強烈に望んでいなくとも、普段全然運動していない自分が、 箱根駅伝のコース20数kmを言い訳無し、 強制的に走らなくてはいけないからだ。裏箱根駅伝である。
そう、今年もやってきました裏箱根駅伝、昨日12月15日土曜日、フットサルチームRegunaryで出場してきました。 裏箱根駅伝とは去年の日記から引用して簡単に説明すると、
箱根駅伝を見てるだけじゃなくて実際に走ってみたいと思っている人たちが5人で1チームを組んで、本物の箱根駅伝の復路、つまり箱根 - 大手町までを駅伝するという企画です(詳しくは公式ホームページを参考)。
今回は、記念すべき第5回!、5回も、別に普段から走っているわけじゃなくてただのイベント好きな野郎どもで、こんな馬鹿企画をやっているのです。
Regunaryで出場するのは3回目。 初出場は屈辱の最下位になってしまったのですが、去年第4回大会ではNYヤンキーズ並みの大型補強をするという作戦に打って出て、その助っ人しげさんの活躍により8チーム5位でした。そして今年も、結果的にメンバーを集めたら同じく大型補強をしている格好になり、区間賞のタカオカ、タケチャンさんの活躍により去年よりも早いタイム「11時間35分02秒」で見事ゴールし、5チーム中第3位でした。チームとしてまずまずの成績ですし、 個人的には、めっちゃタイム遅かった&タスキリレーのところで思わぬミスが発生してしまったのですが 走破できて嬉しいです。正直なところやっと今年も終わったーという安堵感もあります。 以下はうちのチームのオーダーと公式記録に残った成績です。
- 第1区(箱根・芦ノ湖 - 小田原):タカオカ 1時間35分00秒(区間賞)
- 第2区(小田原 - 平塚):デビル椎野 2時間09分11秒
- 第3区(平塚 - 戸塚):タケチャンさん(デビル椎野フレンズ) 1時間25分00秒(区間賞)
- 第4区(戸塚 - 鶴見):俺 3時間33分00秒(タスキリレーのロスタイム含む)
- 第5区(鶴見 - 大手町):KC 2時間52分51秒(非公式記録ではおそらく2時間42分?)
では、第5回箱根駅伝を写真と動画と共に簡単に振り返ってみましょう。
(左)毎回恒例Regunaryのタスキ、(右)開会式に集まったRegunaryメンバー
例年通り、箱根芦ノ湖にて7時30分より開会式。今年の出場チームは5チーム。
(左)開会式の様子、(右)大会実行委員長ハラス
ハラス実行委員長よりこのまま続けて、2038年にオリンピックの開催回数と並ぼうとのありがたいお言葉をいただき、また、チームMワゴンの鎌団子から謎の合言葉「ナイス・ピンク・チンコ」をみんなで唱和。映像があるので、そちらをご覧ください。
映像: 第5回裏箱根駅伝開会式
映像: ナイス・ピンク・チンコ
そして、いよいよ8時ちょうどの時報と共に、スタート。 Regunaryの第1区は初出場のタカオカ。タカオカは俺の中学校・高校とサッカー部が同じのひとつ下の後輩。今でこそ、運動はあまりしていないが、元々持久力はあるほうなので、期待通り速い。
(左)Regunary第1区タカオカ、(右)芦ノ湖をスタート
出場している5チーム中、2チームが筋トレサークルかなんかの普段から走ったりしているチームで、 いつも上位を独占しているんだけど、そのチームの走者を抜かして、タカオカは終始1位。 芦ノ湖から山を上り、山を下り、小田原中継地点に付く頃にはその2チームとタカオカが全力疾走でやってくる。 タカオカは僅差で1位を確保しながら、第2区の走者デビル椎野にRegunary毎回おなじみ「スケベ代表」のタスキをつなぐ。よってタカオカ区間賞、すばらしい!
(左)箱根の山道を走るタカオカ、(右)タカオカ→デビル椎野のタスキリレー
2区のデビル椎野は、昔はスポーツをするキャラではなかったが、最近マラソンに目覚めたとのこと。 上記したいつも上位を独占しているという強豪チーム2つに抜かれるものの、 安定したペースを保ち、後方のチーム「Mワゴン」「トロッコ岡村八分」を大きく引き離しつつ2時間弱で、平塚中継地点までたどり着く。
小田原→平塚を走るデビル椎野
第3区のランナーは、デビル椎野フレンズで俺も初めて会うというタケチャンさん。 この人がまじすごい。 「最近、短いトライアスロンくらいしか走ってないっすよ」というが、彼曰く「短いトライアスロン」とは普通のトライアスロンのことで、長いトライアスロンというのが、ランニングでフルマラソンを走るアイアンマンのことらしい。つまり、長いトライアスロンもたびたび経験したこともあって、普段は普通のトライアスロンを走っているほどの実力者。いい意味での超マゾな人。 デビル椎野からタスキをもらうと、「これ400m走ですか?」ってほどのもうダッシュで走り出す。 車で追いついて給水をするときも、走りながらペットボトルを渡さないと間に合わないほど。 いい助っ人連れてきましたよ。ほんと。
(左)デビル椎野→タケチャンさんのタスキリレー、(右)タケチャンさんの走りっぷり
ところがここでアクシデントが起こる。タケチャンさんはそのスピードで上位2チームの選手を抜いて、1時間25分というとんでもないタイムで第3区を走り終わり戸塚中継地点に着いたらしいのだが、 その時点で第4区を走る俺が運転する車が到着しないという事態に陥ったのだ。 というのも、途中で汗っかきのタケチャンさんのために給水をもう一度してあげようと、コースの途中で待っていたのだが、一向に来ない。「あれこれ、もう行っちゃったかな、だったらやべぇ、給水はいいから、とりあえず中継地点まで行こう」としたときには時既に遅し。俺達が車で戸塚中継地点に着いた時には、タケチャンさんが待っている。どうやら20分ほど俺らは遅れてしまったらしい。「中継地点についたものの、次の走者が間に合わず20分待っていた」ということ。やべぇ。 俺は車を捨てて、アップ無しで戸塚中継地点を走りだす。
で、4区、全ての区間の中での最長コースになる戸塚から鶴見までを俺は走ったわけだが、これは非常に孤独な戦いとなった。 いつもならば、チーム内で走っていない人は車で並走したり、待ち構えて給水してくれたりというサポートがあったりするのだが、実は、この4区を走っている間、うちのチームRegunaryのメンバーは俺以外誰一人もいないといった実に寂しい状況になっていたのだ。 それというのも、今回、自分の担当する区間を走って他の時間帯は参加しないという、言わば「スポット参戦」をみんなしたため、ちょうど俺が走っている間、1区から3区の走者は帰ってしまい、5区のKCは次の中継地点に現地で直接待っていることになり、必然と車でサポートする人がなかったのだ。そればかりか、俺の車を運転する人がチームからいなくなってしまい、しょうがなく、Mワゴンのリョージに車を鶴見中継地点まで持ってきてもらった。リョージサンクス。ってかRegunaryの面子、もっと俺に愛情をクレ。
てなわけで、チームからの愛情はないは、いつも同じ区間を戦っている同じ日に生まれた運命のライバル「しろす」も不参加なため、ほんと孤独だった。 結構歩いたんだけど、それでも脚の筋肉が途中から悲鳴を上げるようになって痛いのなんのって。 中間くらいの横浜を過ぎて安心しても、そこからが長くって、「鶴見まで6km」みたいな看板が出ても、その次の「鶴見まで5km」の看板が出てくるまで、つまり1kmを刻むのにものすげえ時間がかかる。 中継地点まで残りわずかな生麦(生麦事件の)をなかなか通り過ぎなくって、「生麦ってなんだよ」って突っ込みを入れたくなる。それでも何とか、スタートして、3時間13分という遅いタイムながらも鶴見中継地点までたどり着く(公式タイムは中継のロス20分を加えて3時間33分になってしまった)。現地集合のKCもちゃんといてくれて、タスキを渡す。上位2チームには速攻抜かれたものの、後ろの2チームには差を保っている。俺、「ナイス・ピンク・チンコ」。
KCは諸事情により8,000円のキャビアを前日に買って、ゴールして食べるのを目標に走るとのこと。 謎だ。俺の車に置いておいて「絶対食べるなよ」っていうフリをしたからハラスとらぶさんでちょっと食っちゃった。
(左)8千円のキャビアを見つめるらぶさん、(右)証拠写真
それはいいとして、KCは最初数キロを競歩で行くという作戦でまずまずのコースタイム、そのまま3位で大手町にゴール!上位2チームはもうとっくにゴールしているほどの速さだったことを考えると、その次の順位であり、なかなかの成績じゃないだろうか。 KCとも話したが、裏箱根駅伝は、走り終わることによって今年もようやく年を無事越せるという安堵感を得られるというのがめちゃくちゃでかい。
ゴールしたKC
第4位「トロッコ岡村八分」、第5位「Mワゴン」がようやくゴールして、閉会式。 大学1年から4回連続で区間賞をとり続けるという偉業を成し遂げた「山の神」さんがMVPを取った。 最後はもちろん謎の合言葉「ナイス・ピンク・チンコ」をサンケイビル横で叫び、裏箱根駅伝無事終了。
(左)最後にゴールしたMワゴンのらぶさん、(右)閉会式の様子
閉会式の映像があるのでご覧ください。
映像: 第5回裏箱根駅伝閉会式
大会終了後は、Mワゴン=廃人の面子と月島にいって、もんじゃをたらふく食う。
もんじゃ、もんじゃ!
いやー楽しかった。 もう、二度と走りたくないと思うけど、来年もきっと走っちゃうんだろうなー。 というわけで、普段運動をしていなくとも、箱根駅伝を走りたいと少しでも思っている皆さん、 来年の裏箱根駅伝に参加してはいかがでしょうか。 つらくて、走った後は筋肉痛でおじいちゃんみたいになるけど、きっと楽しいよ! さあ、年末のビックイベントがひとつ終わった。 残るはたくさんの忘年会と、かますけの年末ネタ旅行と、大晦日のファイナルファイヤーカップだ!
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