久しぶりに音楽の話。
まず、何故俺は音楽のことについてしばらく記事にしていなかったかを考えてみる。 実際、音楽CDというものをつい先月まで全く買っていなかった。 その一番の要因はYouTubeの存在。 YouTubeのサイトに行けば、気軽にそして無料で、 PVなどを通じて音楽を聴くことができるようになった。 自分でも「CDTube」や「ZonTube」といったそれを助長させるようなサービスを作り、 利用していた。 当分はそれで満足だった。
しかし、最近になって気づくのは、気に入った曲、 好きな(あるいは好きになった)アーティストに対して、 リスペクトするべき、 いや「リスペクトしている、そしてそれを何かで表現し、 自分の中で消化したい」ということ。 そして、その意味を込めてCDを買うのは、 費用対効果を考慮しても「気持ちのいい」ことである。 それに、やはりCDショップでジャケットを眺めながら、 ポップを見て試聴する楽しさは何ものにも代えがたい。 俺の場合は、それに加えて「所有欲」があるから、 CDケースを集めて棚いっぱいにすることの満足感も、それを買えば満たされる。 このようにしてようはYouTubeだけじゃ物足りなくなったCDは購入しようと、 最近になって決意したわけだ。 それ故、 これから記事にしていくアルバム・曲は発売からしばらくたっているものが多いことになると思う。
まずはTravisの5枚目のアルバム「The Boy with No Name」。
ファンの癖にそれこそYouTubeに染まって流行の曲ばかり聴いていたためか、 アルバムが発売されていたの全く知らなくて、購入したのが発売日より1ヶ月後くらいだった。 前作「12 Memories」は発売日に速攻ゲットしたのに不覚…。 その前作といいTravisは毎回毎回期待を裏切らない。 ちなみに、フジロックフェスティバル'01とサマーソニック'03で、ライブを観たんだけど 演奏を含めクオリティがめちゃくちゃ高くてこれまた「期待を裏切らない」。
今作「The Boy with No Name」もすばらしいでき。 「12 Memories」では、 暗くて多少シニカルな雰囲気という彼らの新しい一面を垣間見れてそれはそれでよかった。 だけれども今作では、 伝説のアルバムともいえる2rd「The Man Who」や3rd「The Invisible Band」の持つ、 「柔らかくて明るい、そして泣ける」メロディが復活して嬉しい。 それを象徴するのが、シングルの「Closer」やストリングが心地よい「My Eyes」といった曲である。 こういうTravis節は聴いていて朗らかな気分にさせてくれる。
アルバムの曲の中でも俺が一番気に入った曲は「Big Chair」。 上記したTravis節とはちょっと一線を帰しているようで、 ベースラインが利いたかっこいい曲で、 ピアノ、シンセ(?)がアクセントになっている。 そして、サビに持っていく時の盛り上がり方がたまらない。 歌詞も(俺あんま英語理解してないけど)いい。
「Big Chair」より
Now you know that I heart everything about you
And that's why it's quite hard to get through this alone
You're the only one I can talk to about it
In my darkest night I will be on my own
These walls that we climb are hard to recognize
They fall when I say your name
Here we go
Fast and slow
On the big chair
But we don't know
Where we're going
On the big chair
何よりも「Big Chair」っていうのが素敵だ。
この「The Boy with No Name」、俺は寝れない夜によく聴く。 夏の夜に、哀愁漂いなかなかいいものだ。
Travisはこれからもリスペクトしていく最高のアーティスト。 今年のサマソニ見れなかったのは残念だが、 次回来日する時には、また再びあのメロディを体で受け取りたいと思う。
Big Chair @ YouTube
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- 限りなく優しい音と声
- キャッチーな優しいメロディ☆
- This is Travis!