何事をやるにも自分なりの流儀というものがある。 ただ、最初からそれを心得て活用できるというものではない。 いくら独創的なプレーをするサッカー選手でも、 正確なインサイドパスの練習をつんでこそ、 ファンタジックなプレーができるというものだ(と俺は思っている)。
もうすでに有名になりつつある齋藤孝氏の「三色ボールペン」の活用は、 サッカーで言うところのインサイドパス、 武道で言うところの「型」と捉えることができる。
齋藤孝氏に関しては、テレビなどメディアへの露出が多いせいか、 なんとなく毛嫌いしている感があった。 だが、以前、何気なく手にした「読書力(岩波新書)」を読んでから、 その印象は変わった。 もともと身体論を専門として研究をしているので、 上記した「型」を習得することの有益性に関しては非常に重要だと主張していることが、 好感を持てる。
本書「三色ボールペン情報活用術」は、 「読書力」や「三色ボールペンで読む日本語(とはいっても未読である)」と内容がかぶる点が多々ある。 がしかし、「活用術」と銘打っているだけあり、 とりわけビジネスマンにとって有益な、三色ボールペンを使って「手帳を活用する方法」、 「レジュメを効果的に作成するコツ」、 「スケジューリングを三色で管理する」などといったTipsがわかりやすく解説してあり興味深い。
ちなみに以下は、その三色ボールペンで色分けして、本書を読んだ様子である。
情報を赤・青・緑で整理する。まずは、だまされたと思ってでもこのことを素直に実践しつつ、 そのうち自分なりの方法を模索していけば、 「情報を活かす」技が自然と身についてくる気がする。
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