読み終わって放置してた本を振り返るシリーズその1。 まずは、アニメを見て面白かったので原作に手を出したという経緯の滝本竜彦著「NHKにようこそ!」。
アニメ見る前まで「NHK」ってまじもんの「NHK」だと思ってて、「日本放送協会の知られざる裏側」とかが描かれているのかと勘違いしていたが実際は、ひきこもり(著者滝本さん本人)による万人(?)のためのひきこもり(主人公佐藤)の物語。 特徴的なのは、主人公佐藤の軽くキモイ独白でストーリーが展開していくことと、圧倒的な存在感を持つヒロイン岬ちゃん。これはひきこもりだった作者の経験と、彼の願望から生まれた妄想がありのままに飛び出た結果だろう。それゆえ、仮性ひっきーの自分には「これなんて俺?」という場面と描写がいくつか、いや多々あり、ただの小説以上のリアリティを持って、この「NHKにようこそ!」という物語を体験することができた。そして何故だか軽く勇気付けられた。
アニメと小説を簡単に比べられるものではないけど、やっぱアニメ版の方が毎回見終わるたびに続きが気になるというテンポのよさや、佐藤の堕落っぷりがより加速していく感じという点で小説版より勝るなと思う。とはいえどちらも面白かった。
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- 共感部分もあるひきこもり小説。
- 今まで読んだ小説の中で1番良かったです!
- ちょっと泣けます
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- 2006年1番の傑作
- オタク文化をセンス良い音楽や絵で描いた良作
- ひきこもり、及びニートをテーマにした力作、しかし、少し違うような気も…