ゆくゆくは自分も農業に関することもやっていきたい…と思案しているので、副題にずばり「脱サラ農業のススメ」と書かれた本著を手に取った。
農で起業する!―脱サラ農業のススメ
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内容はバリバリの外資系サラリーマンをキッパリとやめ、田舎に移住し専業農家になった著者杉山さんの経験談や、農業経営のテクニック、日本の農業事情など。 前職の経験を生かし、旧来の農業スタイルにはまらずに合理的に農業経営をしていくというのがとりわけ特徴的であった。 なんでも著者が行った「就農シミュレーション」は、農業経営をコンピュータでシミュレーションした人は宮城県の歴史上初めてだということで「宮崎県史現代」の本に掲載されているとのこと。この杉山さんという人はこうしたことをはじめ非常にクレバーで、かつ行動が早いので思わず感嘆。本書の後半では内容のまとまりが悪い印象をうけるが、貴重な体験が著者自らの言葉で語られておりなかなか楽しめた。 で、農業をススメられて、じゃあやるのか?といったらぼちぼち考えていきましょう、という感じですね。