天然パーマです。

奥出研2006春合宿、地獄研究室の地獄合宿

俺が所属する大学の研究室、「奥出研」の合宿が 25日(土)から28日(火)まで箱根で行われ帰ってきたのでレポート。 まずひとことで言うと「まさに地獄研究室の地獄合宿」。 他とは違うはんぱない、「えぐい」研究室であることはみんな気づいていたが、今回はすごかった、 そこでこの「地獄」という言葉が生まれた。レスペクト漫画太郎先生で絵を書いてみた。

地獄合宿
*注意:うちの教授ではありません、象徴です

1日目 輪読とアイデア発表会

初日、合宿地は箱根「きのくにや」、現地に13時集合。 参加者は30数名、院生中心の継続おっさんメンバーに加え、今回は新規履修者の人達が半分を占める。 しかも新規の人たちは学部2〜3年のフレッシュな顔ぶれ。 19歳もたくさんいて俺との5歳差、軽くショック&ジェネレーションギャップ、でもここは地獄合宿。 だんだん年齢関係なく楽しんでいく。

まず俺が担当する最初のプログラムは、おっさんを代表して新規生をとりまとめ「発想する会社」という本の輪読発表会。 みんな初めてとかいいながら、発表うまい、ほれぼれして前読んだはずの本も再び価値を再発見。

(左)合宿キックオフだが先生がいないまさに外道、(右)輪読発表会の様子
奥出研合宿 奥出研合宿

輪読発表後は「奥出研工房」という新規生対象のワークショップ。 その後「個人アイデア発表会」、メンバーそれぞれが、面白くて社会的に意味のある「モノ」のアイデアを考えて、 2分で発表。あらかじめ考えてこいと言われた気がするが、俺とかやってきてないので、 30分くらいで考えて30分くらいでまとめて発表する。

発表の様子
奥出研合宿 奥出研合宿

俺が考えたのは「電光掲示キャップ(メッシュスカウター付き)」というもの。 みんながスライドで発表する中、紙芝居風にお笑い風味に発表したら、 先生がつける採点で、トップ(2人同着のうちの一人)をゲット。俺、「まさに外道」。 こんなの

電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ 電光掲示キャップ

2日目 ものづくりワークショップ

2日目は「ものづくりワークショップ」、外道先生からこんな指令が下された。

「てめーら6人のチーム組んで、1日で面白くて社会的に意味があるアイデア考えて、
それのプロトタイプ作って、発表しろ」

地獄の始まりだ。 俺らは「AOCA」というモバイルSuicaを応用した端末を使って、駅中(エキナカ)で「偶然」友達や同じ興味の仲間と会えて、 駅の外に出て居酒屋いったり、遊びに行ったりできる空間とシステムを提案した。 新規の3人がアイデアいろいろ出してくれて、実際に手も動かすので、 いつもチームをまとめる役目が多い俺でもほとんど何もやらずにいいのが出来た、素晴らしい。 俺がやったのは、そうだな、模擬モバイルSuicaとしてRFIDリーダーと表示系統を1時間くらいで実装したことと適当なアドバイスくらいだ。

ワークショップ当初の模様、左が我がチーム「A班」
奥出研合宿 奥出研合宿

アイデアを元にしたプロトタイプのデモ発表会が始まったのが22時近く。 それまでひっきり無しでミーティングとプロト作り「まさに地獄」。以下が発表会の模様。
奥出研合宿 奥出研合宿

6チーム発表あったんだけどどれもみんな面白い(どんなのかの詳細はここでは控えます)。 最終プレゼン後、やっとパーティ、始まったの23時。外道だ。

3日目 箱根即興映画祭、通常合宿終了

3日目は「箱根即興映画祭」と題し、昨日のものづくりワークショップのチームで、 作ったモノについてのビデオを作る。 与えられた時間は約2時間。「まさに地獄」。

とはいえ、2時間でも各班面白いビデオが出来て楽しかった。 と、怒涛の時間が過ぎたら、新規生を中心としたメンバーとはこれでおさらば。 研究室の中のおっさんを中心とした「デザインメンバー」だけの別メニューが「デザイン合宿」が始まる。 これこそが本当の地獄

プログラムにはない「裏合宿」、まさに地獄

「デザイン合宿」では「In The Bubble」という英語の本と「現象学は<思考の原理>である」という本の輪読発表会を 3日目の午後いっぱいと4日目に行う。 いっつも奥出研の合宿はこれが曲者、特に英語の本。 とはいえなんだかんだいっていつもはちゃんと読んで発表用のスライド作りを終わらせて輪読発表会に挑むんだけど、 今回は何かがおかしい。 だってさ、2日目の「ものづくりワークショップ」のパーティ終了時点、つまり 前日の夜の時点で誰もスライド作り終わってないんだもの。 ただでさえつらい合宿プログラムが終了した夜、デザインメンバーは机を並べて英語の本を読んでスライド作り。 これが本当の「まさに地獄」。

これが裏合宿の模様、というか既に戦死した者が多いな
奥出研合宿

戦死者達
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3日目午後、4日目(最終日)午前 デザイン合宿

俺は最後ボロボロだけどもスライド終わらせ、発表突入、 なんとか切り抜けた。夜は地獄にやられていたが、いざ発表やってみると、 うちの教授は外道じゃないので(たまに厳しいが、外道でもない、とここでは言っておく笑)、 うまくまとめてくれて面白かった。 4日目の輪読本もみんな実はスライド作ってなくて夜地獄だったが、同じように切り抜ける。 そして怒涛の「地獄合宿」は終了。

まとめ: 地獄合宿は天国か?

ということで、「地獄」というキーワードで奥出研2006年春合宿を振り返ってみたが、 地獄=きつい、けれども、結果的に終わってみたらすんごい楽しい合宿だった。 俺にとっては久しぶりの参加だからなおさらかな。 実は地獄合宿は天国なのかもしれない。

参考記事: 奥出研メンバーによる合宿レポなど