『本を読む本』 モーティマー・J. アドラー (著), その他
読破!
読み始め当初、まじ萌えた。「本、とりわけ読書に関する本」というのになぜか僕は惹かれていて斉藤孝さんの『読書力』、和田秀樹先生の『大人のための読書法』、福田和也先生の『悪の読書術』、栗田先生の『速読法』と読んで、この本に至った。アメリカで出版されて、世界各国に訳書が出ている名著。訳書にしては非常に文章が読みやすいのが特徴のひとつ。訳者による「訳者あとがきにかえて-日本人の読書」も少々情報が古いが面白い。
斉藤孝さんの『読書力』は本を読みたい!と感化されるが、この『本を読む本』は「本を読む行為」を扱っていて、「本を読むための知的な方法」を教えてくれる。実際、この本の主題は、「積極的に本を読むための方法」であり、読書には4つのレベルがあると論じている。とりわけ、第3段階の分析読書にフォーカスを当てている。 うちの研究会の教授がが英語を教えるときによく言う「guessing」と似たようなことが、この本では 「問いを発すること、そしてそれに答えることが分析読書には大事だ。」と述べられていて興奮した。このようにいろいろ興奮するポイントが具体例と共にあげられているのもいい。読み終えたので、「とてもありがたい本」ということで本棚にしっかりしまっておこう。